いきたち
生き太刀
国内
物品・機械
- どんな話か
- 井手兄弟が持つ魂の宿る太刀「次郎丸」を渕に沈めると疫病が収まり、その渕が神露渕と呼ばれるようになったという。
- 細部
- 黒木町の木屋には、井手太郎・次郎という兄弟にまつわる話が伝わる。二人の家系については橘諸兄の血筋とする説と、阿蘇家に仕えた井出氏の末裔とする説の両方があるという。兄弟が伝えた太郎丸・次郎丸という二本の太刀は、それぞれに魂が宿った生き太刀とされていた。天保のころ、ボーシャという疫病が村を襲い住民の大半を失う事態となったとき、村人たちは先祖の怒りによる祟りと受け止め、疫病退散を願って次郎丸を渕へ沈めた。すると病の勢いは収まり、この一件にちなんでその渕は神露渕と呼ばれるようになったと伝わる。
- 広まり方
- 1988年刊行の『福岡県史』に収められた月足敬二郎らによる草分けの聞き取りに記録がある。
- 地域
- 福岡県八女市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ