いけのなかのわた
池中の綿
国内
物品・機械
- どんな話か
- 溺死者の出た池を水田にしようと水を抜いたところ、底から良質の綿が見つかり村に富をもたらしたという。
- 細部
- 姫路市に伝わる話である。数百歩四方はあろうかという大きな池で幼い子どもが溺れて命を落としたため、村人たちはこの池を田に変えようと相談し、力を合わせて水を汲み出す作業に取りかかった。ようやく底が現れると、そこには白く柔らかな綿のようなものが一面に広がっていた。拾い上げてみると木綿とよく似た手触りだったので、村人たちはこれを紡いで着物に仕立てて着用したという。あまりに量が多かったため余った分をよその村へ売りに出したところ、質の良さに買い手が殺到し、村はこの思いがけない産物によって大いに潤ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1975年刊『日本随筆大成第一期』所収、佐々木貞高「閑窓瑣談後編」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県姫路市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ