いちょう
イチョウ
国内
物品・機械
- どんな話か
- 仲違いした仁鮒と二ツ井の神の使いだったイチョウの夫婦が、誘惑の企てをきっかけに川辺で縛られ、実を結ばぬ木にされたという。
- 細部
- 能代市には、仁鮒と二ツ井、二つの土地の神々の確執にまつわるイチョウの由来話が伝わっている。かつて仁鮒の神と二ツ井の神は仲たがいをし、それを見た七座の天神様が米代川の流れを変えて両者を引き離してしまった。そこで二ツ井の神は一計を案じ、仁鮒の神に仕える夫婦のイチョウのうち雄のほうを、自分に仕える雌のイチョウに言い寄らせて連れ出させようとした。ところがこれに気づいた仁鮒の神は、連れ出されかけた雄と雌のイチョウを川のほとりでともに縛りつけ、以後実を結ばせないようにしてしまった。一方、独り残された夫婦の雌イチョウには、単独でも実がなるように取り計らったのだという。この一件をきっかけに、仁鮒の神と二ツ井の神の間で争いが起きることはなくなったと結ばれる。
- 広まり方
- 『民俗採訪』1969年掲載の國學院大學民俗学研究会による秋田県山本郡二ツ井町旧響村の調査報告に記録がある。
- 地域
- 秋田県能代市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ