いちょう
銀杏
国内
物品・機械
- どんな話か
- 父を失い生き埋めにされた姫の銀杏は伐採を拒み、また別話では糸織り姫の怨霊が白蛇となって銀杏に棲むという。
- 細部
- 父親を亡くして深く嘆き悲しむ姫君をどうしても慰めることができず、人々はついにその姫を生きたまま土に埋めてしまったという。すると、そこから一本の銀杏が芽吹き、大きく育っていった。後に城を取り壊す際にこの銀杏へ斧を入れようとしたところ、姫の亡霊が現れて切らないでほしいと哀願したため、とうとう伐り倒すことができなかったと伝えられる。別の言い伝えでは、殿様に深く愛されていた糸織り姫が、それをねたむ者の讒言によって他の男と言い交わしたと疑われ、怒った殿様の手にかかって命を落としたとも語られる。この姫の祟りは松平家に七代にわたって及び、世継ぎが生まれなかったといい、姫が殺された日を境に銀杏の木に大きな白蛇が棲みつくようになった。これは姫の怨霊が蛇に姿を変えたものだとされ、この銀杏の実を食べると腹痛を起こすとも言われている。
- 広まり方
- 1936年の『旅と伝説』掲載の田中勝雄「動植物と社寺に関する伝説」、および1990年の『日本民俗学』所収クリスティナ・カミニスカ「民俗学の立場からみる樹木」に記されている。
- 地域
- 京都府亀岡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ