やまなししのやねうえのひとだま
山梨市の屋根上の人魂
国内
物品・機械
- どんな話か
- 法印の日原やさくが亡くなった夕暮れ、姪の家の屋根の上に月ほどの人魂が浮かぶのが目撃された。
- 細部
- 芹沢出身の法印であった日原やさくは、天科にいる姪の家に身を寄せて寝ていたところ、昭和18、9年ごろに息を引き取った。ちょうどその日の夕暮れ、日原きぬ子は日原政重家と日原福重家のあいだの屋根のあたりに、お月さんほどの大きさの人魂がポカッと浮かんでいるのを目にした。驚いて声を上げると、近所のお婆さんが何事かと飛び出してきたが、その拍子に浮かんでいたものはまたポカッと消えてしまったという。あとになって調べると、それはちょうど日原やさくが息を引き取った時刻と重なっていた。信仰していた人々の家へ最後の別れを告げに来たのだろうと語られ、この人魂を目にしたのは小姑と日原きぬ子の二人だけだったという。
- 広まり方
- 1990年の民俗採訪『山梨県東山梨郡三富村 十、伝説ほか』にある、国学院大学民俗学研究会の記録から。
- 地域
- 山梨県山梨市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ