ひとだま
人魂
国内
物品・機械
- どんな話か
- 大阪では人魂や幽霊、迷火の存在が信じられ、陰気な屋根や監獄、川面など様々な場所での目撃談が伝えられている。
- 細部
- 大阪市に伝わる人魂についての、いくつもの言い伝えを束ねたものである。人魂や幽霊、迷火といったものの存在は広く信じられており、見るからに陰気な雰囲気を漂わせる家の屋根に人魂が出るという噂が子どもたちの間で言い囃されたこともあったという。また、ある監獄から人魂が飛び立つのを何人もの人が目撃し、その翌日、目撃された人魂の数と同じだけの死者を運ぶ籠が監獄から運び出されたという話も伝わる。夜、大人の首ほどの大きさで青みがかった火の玉が形を変えながら飛んでいくのを見たという目撃談もあり、これこそが人魂だと結論づけられたともいう。さらに、夏の宵に船町橋のあたりの川面を飛ぶ人魂を子どもたちが見つけて騒ぎ立てたところ、ほどなく消えてしまったが、同じころ筋違橋近くの陶器商の主人が、悪童たちに追われる恐ろしい夢を見て汗だくで目を覚まし、妻にその夢を語った直後に急死してしまったという話も残されている。
- 広まり方
- 1927年の『なら』所収、高田十郎「各地のいひならはし(其九)」と、1937年の『郷土研究上方』所収、三井武三郎「浪華民俗雑談」、および同誌掲載の辰野六白「浪華民俗雑談を読みて追憶」に記録がある。
- 地域
- 大阪府大阪市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ