ふじよしだのあおじろいひとだま
富士吉田の青白い人魂
国内
物品・機械
- どんな話か
- 死の前後に見えるという人魂の目撃談が複数語られ、万年寺周辺で青白い光として現れるという。
- 細部
富士吉田市向原では、人が死ぬ前後に人魂が飛ぶという話がいくつも語られている。ある人は23・4歳のころ、万年寺の向こうから青い火のようなものが現れるのを見て、頭の中がすうっとするのを感じたという。別の人は入浴中に青いような赤いような丸い光を見た経験を語り、人魂はこれくらいの大きさだと指で丸を作って示しながら、それを見かけると数日のうちに葬式があると話す人もいる。
夜なべ仕事の最中に万年寺の方角へ飛ぶのを見たという話や、死ぬときには魂が体から抜け出るのだという説明も伝わる。ある家では、祖父が昭和9年9月3日に亡くなった際、「奥さん、今帰ったよ」という声とともに万年寺の本堂の戸が開く音が聞こえたといい、葬式のたびに誰もいないのに万年寺の玄関で戸が開く音がするとも語られている。
- 広まり方
- 1983年刊『向原の民俗(上)』と1984年刊『向原の民俗(下)』の「口承文芸 世間話」に、都留文科大学民俗学研究会が複数件を採録した。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ