しまだのよるにひかるびせき
島田の夜に光る美石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 駿河伊久美の農民が沢で拾った光る美しい石を村長が下役人に語ると、下役人は言いくるめて石を取り上げてしまったという。
- 細部
- 駿河国伊久美の山里に暮らすある農民が、沢のほとりで卵ほどの大きさの美しい石を拾った。この石は夜になるとほのかに光を放ち、まるで灯明のように見えたという。珍しい石だと聞いた村長がこのことを下役人に話したところ、下役人は言葉巧みに村長を言いくるめて、まんまとその石を自分のものにしてしまった。随筆の書き手は、優れた玉というものは身分の高い人物の徳に感応して生まれるものだろうから、この石もいずれ下役人の手を離れ、さらに位の高い者の手へと渡っていったのではないかと推測を書き添えている。
- 広まり方
- 1975年刊『日本随筆大成 第1期』所収、西村白鳥「煙霞綺談」に記録がある。
- 地域
- 静岡県島田市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ