〔ごんはちじぞう〕
権八地蔵
国内
物品・機械
- どんな話か
- 熊谷市に伝わる話で、人を殺めた白井権八が荒川の堤まで逃れて地蔵に手を合わせ、このことを誰にも話さないでほしいと願うと、地蔵は「われは言わぬが、なれ言うな」と告げたという。
- 細部
- 埼玉県熊谷市に伝わる権八地蔵の話である。白井権八という人物が、上州で絹上人という人物を手にかけたのち、逃走の途中で荒川の堤にさしかかり、そこにあった地蔵の前で足を止めた。権八は地蔵に向かって手を合わせ、自分がここを通り過ぎたことやその罪を、誰にも漏らさないでほしいと頼み込んだ。すると地蔵は「われは言わぬが、なれ言うな」、つまり自分からは決して話さないが、お前も自分の口からは話すなよ、という意味の言葉を返して応じたという。人を手にかけて逃げる権八の願いに、地蔵が声で応じるというこの怪異は、荒川の堤にある地蔵の由来として語り継がれ、以来この地蔵は権八地蔵と呼ばれるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1986年刊行の『新編埼玉県史 別編2(民俗2)』第十二章第二節「神仏」に、根津富夫による記録として収録されている。
- 地域
- 埼玉県熊谷市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ