えのきみょう
絵の奇妙
国内
物品・機械
- どんな話か
- 涅槃図の絵師・兆殿司には、龍が天に飛び不動の火焔が燃えるなど絵にまつわる奇瑞が多く伝わる。
- 細部
- 涅槃図を手がけたことで知られる絵師の兆殿司には、その作品にまつわる数々の不思議な逸話が伝えられている。彼が龍を描けば描いた龍が天へと飛び立ち、不動明王を描けばその火焔が実際に燃え上がったという。あるとき、龍の絵を仕上げるにあたってどうしても本物の姿を見たいと仏神に祈ったところ、寺の中にあった池に水があふれんばかりにたたえられ、目の前に生身の巨大な龍が現れたと伝えられる。また、兆殿司が絵に用いた絵の具は神のお告げを受けて稲荷山から掘り出したものだといい、この世のものとは思えない色合いのものが多かったという。
- 広まり方
- 1983年刊『続日本随筆大成別巻』所収、坂内直頼「山城四季物語」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 室町時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ