だいこくさま
大黒様
国内
物品・機械
- どんな話か
- 川本町のある家で、大黒柱に生えた猿の腰掛けを切り捨てた後、蛭子様と大黒様の形をした二つのきのこが現れ、この家はほどなく衰退していったと伝わる。
- 細部
川本町(邑智郡)に伝わる、家の没落を予兆したという話。今からおよそ一世紀半前のこと、ある家で大黒柱にきのこの一種である猿の腰掛けが育っているのが見つかり、家の者はそれを切り取って捨ててしまった。ところがしばらくすると同じ場所に同じきのこがふたたび育ち、よく見ると今度は蛭子様の姿をしていた。驚いた家族が、以前切り捨てたものはどうなっていたかとあらためて確かめてみると、そちらは大黒様の姿をしていたことがわかった。
家を建てたときに柱の中へ封じ込められていたものが、年月を経てこのようなかたちで現れ出たのだと考えられた。そして、この出来事からほどなくして、その家は家運が傾いていったと語り伝えられている。
- 広まり方
- 1938年の『民間伝承』に掲載された、湯浅茂武「没落の予兆」に記録されている。
- 地域
- 島根県川本町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ