だいふくまい
大福米
国内
物品・機械
- どんな話か
- 松前藩士の屋敷から湧き出た米を大福米と名付けて献上したところ、瓶を開くたびに吉事が起きたという言い伝え。
- 細部
- 蠣崎友広という松前藩士の屋敷では、ある年の二月の末ごろから毎日のように数升ぶんの米が自然と湧き出す出来事が起こった。友広はこの不思議な米に大福米という名を付け、主君のもとへ届けたところ、主君はこれを瓶いっぱい、数斗ほどにまとめて大事に納めさせたという。この瓶に収めた米は、長い年月が過ぎても腐ることも汚れることもなく、たまたま瓶の蓋を開けたときには必ず良い出来事が起こるといわれた。のちに文政元年の霜月、四年ぶりにこの瓶が開けられた際には、松前家がそれまで失っていた領地をすべて取り戻すという、この上ない吉事が実際に起きたと伝えられている。
- 広まり方
- 1973年刊『日本随筆大成』第二期所収、滝沢馬琴「兎園小説」に記録がある。
- 地域
- 北海道松前町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ