くれるびうすなるしすのぞんびじけん
クレルヴィウス・ナルシスのゾンビ事件
Clairvius Narcisse (Haitian Zombie Case)
国外
流言・風説
- どんな話か
- 1962年に死亡・埋葬されたと記録されたハイチの男性が18年後に生きて現れ、呪術師にゾンビ化させられていたと証言した実話系の怪異譚。
- 細部
クレルヴィウス・ナルシスは1962年5月にハイチの病院で死亡が確認され埋葬されたが、1980年になって本人を名乗る男が故郷の村に現れた。本人の証言によれば、意識はあるが体を動かせない状態のまま死亡と判定されて掘り起こされ、記憶を失わせる薬を盛られたうえでボコル(呪術師)に砂糖農園で奴隷労働させられていたという。カナダの民族植物学者ウェイド・デイヴィスがこの事件を調査し、フグ毒(テトロドトキシン)などを含む「ゾンビパウダー」で仮死状態を作り、その後ダチュラ(チョウセンアサガオ)で従順にさせた可能性を著書「蛇と虹」で提唱して国際的に有名になり、1988年には同名の映画も作られた。
ただし毒物学者チェンユアン・カオやトシオ・ヤスモトらがテトロドトキシン説を「事実に基づかない」と強く批判し、後続の研究でも粉末から毒素が検出されなかったことから、1990年代までに学術的な支持は失われている。
- 広まり方
- ハイチ国内の噂から始まり、1980年代の医師・人類学者による調査、ウェイド・デイヴィスの著書と1988年の映画化を通じて世界的に広まった。
- 地域
- ハイチ
- 年代
- 20世紀(1960〜80年代)
- 検証状況
- 口承で流布
口伝えや報道で広まり、明確な起源が特定されていない。 - タグ