なくらかん
泣く羅漢
国内
物品・機械
- どんな話か
- 廃寺の折、愚か者と侮られていた少年だけが崖の端で羅漢が泣くのを見たという。
- 細部
- 千国の源長寺が寺を閉じることになったとき、日ごろから馬鹿にされていた一人の少年が、八丁のはばと呼ばれる崖の縁を見つめて、羅漢様がみな揃って泣いていると口にした。周りの村人がいくら目を凝らしても、そこには何も見えなかったという。人々はこの言葉を、よその寺へ引き取られていく仏像たちが嘆いているのだと受け取った。誰にも見えないものを見る者がいるという話は各地で採集されており、幻覚をめぐる民俗の一例として取り上げられている。
- 広まり方
- 1936年の『旅と伝説』に載る柳田国男の幻覚をめぐる一編で紹介されている。
- 地域
- 長野県小谷村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ