かなやまのひとにばけてきられたいし
金山の人に化けて斬られた石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 金山町の各所にある化け石は、旅人や殿様に化けて騙し、斬りつけられて正体を現したという。
- 細部
有屋地区の各集落には、化け石と呼ばれる石にまつわる話がいくつも伝わっている。黒森にある化け石は、侍が通りかかると若い女や子どもに姿を変えて騙そうとしたため、ある侍がこれを斬りつけたところ、翌日にはただの石になっていたという。蒲沢と杉ノ入にある化け石は、男が通れば女に、女が通れば男に化けて人を欺いたと語られ、確かめに向かった者の前には女の姿で現れ、刀で切りつけられて角を欠き落とされたとも伝わる。
下向にある化け石は人の姿に化けて新庄の殿様を騙し、斬られて二つに割られたといい、別の石はお姫様の姿となって殿様に近づき、殿様に斬られた際の血を川で洗ったところ、その川に棲む魚の目が白く変わったとも語られている。神室山の化け石は美女の姿で山中に現れたとされ、その石は今も落合集落に残っているという。坂上田村麻呂がこれを斬ったと伝える石もあり、いずれも人を化かして最後は刀で正体を暴かれるという筋立てが共通している。
- 広まり方
- 1987年刊『有屋の民俗―山形県最上郡金山町有屋地区―』所収、東洋大学民俗研究会による九「口承文芸」の調査で、複数の聞き取りとしてまとめて記録されている。
- 地域
- 山形県金山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ