あせかきあみだ
汗かき阿弥陀
国内
物品・機械
- どんな話か
- 立石長者の一族は生きたまま無間地獄へ堕ちる宿命にあるとされたが、旅の僧の教えで鋳た五智如来の鉄仏が長者の身代わりとなり、変事を汗で予告するようになったという。
- 細部
森合の阿弥陀堂に安置されている五智如来は、四体の鉄仏として伝わっている。昔、立石長者の一族には、生きたままの身で無間地獄へ堕ちてしまうという恐ろしい宿命があると信じられていた。あるとき、旅の僧からある教えを授かった長者は、千隻もの舟を造らせ、千の塚にそれぞれ千部の経を埋め、さらに南蛮渡来の鉄を用いて五智如来を鋳造し、手厚く供養を行ったという。この五体のうちの一体を長者の庭の池に沈めたところ、池の水はたちまち熱い湯へと変わり、池に棲んでいた蛭がことごとく水面に浮かび上がった。
これは、この仏が長者の身代わりとなってくれた証しであると語られている。この鉄仏には、長者の身の上に変事が起こる前触れとして、上半身に異変が迫れば上体に、下半身に異変が迫れば腰から下がぐっしょりと汗ばんで村人へ知らせる力があるとされ、これにちなんで汗かき阿弥陀と呼ばれるようになった。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』伝説・祠堂の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県柴田町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ