あんずのき
杏の樹
国内
物品・機械
- どんな話か
- 父の夢枕に立った女が裏庭の杏の精だと名乗り、立ち去る悲しみを訴えたため翌日酒を供えて別れを惜しんだ話。
- 細部
- ある夜、父の夢枕に見知らぬ女が現れた。女は自分が裏庭に生えている杏の木の精であると告げ、これから先この土地を離れなければならないのだと、その悲しみを切々と訴えたという。目を覚ました父はただの夢とは思えず、翌日さっそく裏の杏の木のもとへ出向き、根元に酒を撒いて別れの儀礼を行い、長年そこにあった木への名残を惜しんだと伝えられる。木そのものが人の姿を借りて別れを告げに来るという、植物にも魂が宿るという考え方がうかがえる話である。
- 広まり方
- 『高志路』1938年掲載、編集部「日野資徳翁と新潟の怪談」に記録がある。
- 地域
- 新潟県新潟市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ