ふじよしだのれいげんうしなうあみだ
富士吉田の霊験失う阿弥陀
国内
物品・機械
- どんな話か
- 所属をめぐり川に投げて流れた先で決着した阿弥陀様は、修繕の際に体内の巻物を解かれて神通力を失ったという。
- 細部
富士吉田市に伝わる阿弥陀様には、二つの興味深い話が残っている。一つは所属をめぐる争いで、小明見にあった阿弥陀様がいつの間にか隣の倉見の方へ移ってしまい、どちらの集落のものかで論争になったという。決着をつけるため、役人の指図で阿弥陀様を川に投げ入れ、流れ着いた方角で判断することになった。すると像は上流にあたる小明見の方へ流れていったため、小明見のものと決まったのだという。
もう一つは霊験にまつわる話で、この阿弥陀様はかつて非常にあらたかで、その前を馬に乗ったまま通り過ぎることさえ許されないほど恐れられていた。ところがある時修繕に出したところ、像の体内から巻物が見つかり、修繕を担当した人がその中身の謎を解いてしまったことがきっかけで、神通力はすっかり失われてしまったという。
- 広まり方
- 1983年の『向原の民俗(上)』(山梨県富士吉田市、都留文科大学民俗学研究会)口承文芸・伝説の項に、二つの話としてまとめて記録されている。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ