とよだかみむらのぞくしん
豊田上村の俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 下関市豊田町に伝わる暮らしの言い伝え集で、出産や厄年、葬送、年中行事などにまつわる禁忌や作法を伝える。
- 細部
下関市豊田町旧豊田上村には、暮らしにまつわる俗信が数多く伝わる。出産では、難産は便所の神が来ていないためとされ、妊婦や夫が死者に触れると手足の柔らかい子が生まれるといい、胞衣の埋め方や親の厄年によって子の運勢が左右されるとも語られた。33歳という女性の厄年での出産は危険だとも厄を逃れられるとも言われ、結婚50年を祝うと死を招くとして祝いを避ける風もあった。葬送では火葬の灰で焼いた団子を食べると夏病みをせず、入棺や湯灌の場で涙を落とすと死者が鼻血を出してしまうと戒められ、友引を避けられない葬式では藁人形を棺に入れたという。
節分にはダラの木とイワシの頭を戸口に立てて鬼を防ぎ、厳島神社の祭りでは取り合った宮花を水に溶いて飲むと喉の骨が取れるとも伝えられた。初夢に牛を見ると骨折りが多い年になる、山桃が豊作だと火事が起きるといった予兆も語り継がれている。
- 広まり方
- 1975年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による山口県豊浦郡豊田町旧豊田上村の調査記録に見える。
- 地域
- 山口県下関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ