ぞくしん
俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 旧亀岳村に伝わる出産・葬送・年中行事や雨乞いなど、暮らしの節目ごとの禁忌と験担ぎを集めた俗信集。
- 細部
西海市西彼町の旧亀岳村で採訪された俗信をまとめたものである。出産に関わるものとして、船おろしの折に妊婦が飾り布を分けてもらい枕元に置く、上棟式の飾り布を身重の女性が腹に当てておく、へその緒は保管して嫁ぐときや命に関わる場面で用いるなど、母子の無事を願う習わしが目立つ。葬送に関しては、竹筒に入れた米を振れば病が癒える、長寿を全うした人の枕元の飯を口にすると体が丈夫になる、猫が亡骸を越えると息を吹き返すので近づけない、といった生死をめぐる禁忌が伝わる。
正月十六日と盆の十六日は地獄の蓋が開くとして山へ入らず刃物も使わず、日照りの折には藁で編んだ大蛇を川へ流したり池をかき回して神の怒りを買ったりして雨を招いたという。月に寄り添う星や鳥の鳴き方から人の死を予見する話も残されている。
- 広まり方
- 1972年の民俗採訪『長崎県西彼杵郡西彼町旧亀岳村』(國學院大學民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 長崎県西海市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ