かものぞくしん
加茂の俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 衣服や年中行事、出産や葬送、貸し借りにまで及ぶ、旧加茂村で守られていた細かな決まりごと。
- 細部
着物を仕立てるなら酉の日を選び、袖から針を入れると早く仕上がる。新調の一枚は袖を通す前に大黒柱へ掛けるか、氏神の方角を向いて着る。洗濯物は北へ向けて干し、差した側から抜くもので逆にしてはいけない。小正月には子どもが集めて回ったシメを苗代の地で焼き、その火で餅を炙って食べれば風邪を寄せつけない。産の神は箒の神とされるため、女は箒をまたがない。入棺の際に体の悪い所を紙で撫でて棺へ納めれば、死者が病を連れて行ってくれる。
夜に塩や針を借りに行くのは忌み、味噌を分けるときは消し炭を甕の上へ置く。夜おろす新しい履物は裏へ墨を付ける。喉に骨が立てば線香を灯して拝む。日々の所作の一つ一つに理由が結び付けられていた。
- 広まり方
- 1961年刊の『あゆみ―西條市加茂の民俗―』所収、森正史監修による衣食住・年中行事・人生儀礼・俗信仰と伝説の各章に記録がある。
- 地域
- 愛媛県西条市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ