くしとさんせいのいいつたえ
櫛と三声の言い伝え
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 死者の髪に櫛を渡す作法や、呼びかけに三声で返事をする習わしなど、霊にまつわる那覇の言い伝え二つ。
- 細部
- 那覇には霊にまつわる言い伝えがいくつか残る。死者の髪を結うときの櫛は、正面から渡さずに後ろ向きになり肩越しに手渡すものとされた。神隠しに遭った者は一度戻って自分の櫛を持ち去るが、それを持って出てしまうと二度と帰らないといわれ、家族は急いで櫛を隠したという。また夜、縁先に櫛を置いたままにすると外から悪い霊がやってきて持ち去り、災いを招くとして忌まれた。さらに、人から声をかけられたときは一声ではなく必ず三声で返事をすべきとされ、一声だけで応じると亡霊とみなされてしまうと信じられていた。
- 広まり方
- 1938年の『民間伝承』所収、比嘉春潮「櫛に関する俗信」と、2001年の『徳之島郷土研究会報』所収、酒井卯作「神拝みのしぐさ」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県那覇市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ