そうそうのぞくしん
葬送の俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 舞鶴に伝わる死者を巡る俗信群で、屋根で名を呼ぶ魂呼びや北枕の刃物、清めの水などの作法をまとめる。
- 細部
- 舞鶴地方には死者にまつわる俗信がいくつも伝わっている。重い病人が意識を失いかけたとき、身内の者が屋根の棟にまたがってその名を大声で呼ぶと、息を吹き返すことがあるとされていた。ただしこうして生き返った人は長生きできず、たいてい二、三年のうちに再び亡くなるという。死者を北枕に寝かせるときは枕元に刃物を置く習わしがあり、刀であれば少し鞘から抜いておくのが常で、棺に納めたのちは大抵その上に置かれる。葬列は行きと同じ道を帰ると死者が迷うといって道を変え、家に戻ったときは門口で水を流してたらいを踏み鳴らしてから中に入る。これを怠ると死者の霊が家までついてきて、まもなく新たな死人が出るといわれている。初めての卯月八日には松尾寺へ戒名を書いた紙を納めて水をかけ、死者の冥福を祈る習わしもあるという。
- 広まり方
- 旅と伝説1933年掲載の浅井正男「京都府舞鶴地方」に記録がある。
- 地域
- 京都府舞鶴市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ