くまののせんじょうでうしさるをいむきんき
熊野の船上で牛猿を忌む禁忌
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 漁師は船上で牛や猿の名を口にするのを忌み、言ってしまえば船霊様に酒を供えて詫びるという。
- 細部
- 熊野市の漁師は船上で獣の名をそのまま呼ぶのを避け、なかでも牛と猿を強く忌んだ。牛には「クロツボ」「クロ」、猿には「マシ」「ヤエン」「エテ」といった別称を用いた。誤って本名を口にしたときは、船霊様へ神酒を供え、その日の漁を切り上げる「エンキ」を行って詫びた。この習わしは、雑賀貞次郎が『旅と伝説』1935年掲載の「弘化、嘉永年度の奥熊野の民俗と方言」で、『郡居雑記』を抄出して記録している。
- 広まり方
- 雜賀貞次郎「弘化、嘉永年度の奥熊野の民俗と方言」(旅と伝説、1935年)に採録された習俗。
- 地域
- 三重県熊野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ