かみなおせのぞくしん
上直瀬の俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 正月行事から出産・育児まで、暮らしの節目に守られてきた言い伝えの数々。
- 細部
旧川瀬村の上直瀬には、暦と身体にまつわる細かな決まりごとが数多く残る。正月四日は不浄の日とされ、門松に飯を供えてから取り払い、そのあとで雑煮を供える。幸木は薪に回し、飾りは川へ流した。一月七日には餅を入れた七草の雑炊を神仏へ供え、食べれば達者になるという。一月二十日には田へ出て麦の出来を褒め、この日は飢えずに済むとされた。出産をめぐる言い伝えも多い。女は箒をまたいだり蹴ったりしてはならず、破れば難産になると戒められ、実際に難産となれば箒を洗い清めて拝んだ。
子が生まれればウブヤノゴハンを炊いて枕元と神へ供え、指で押さえておくと笑窪ができるといい、産婦と家族が食べて赤子には一粒だけ含ませた。生後は男児十一日、女児十二日を過ぎるまで日の光を恐れて外へ出さない。百日目には箸ぞろえを行い、皿へ石を入れて食べさせると丈夫な歯になるとされた。
- 広まり方
- 1960年刊の『あゆみ―ふるさとの民俗―』所収、森正史監修による上直瀬(旧川瀬村)の民俗調査に記録がある。
- 地域
- 愛媛県久万高原町
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ