かしゅうのぞくしん
加周の俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 舟に関する禁忌と年中行事の言い伝えが数多く残り、漁の安全と一年の息災を支えてきた。
- 細部
- 伊方町加周の漁村では、舟にまつわる禁忌がいくつも語られてきた。舟の上で口笛を吹くと魔物を招くとして嫌われ、刃物は魚と相反するものとされて舟に持ち込むことも海へ落とすことも避けられた。女は不浄があるとして舟に乗せないともいう。年中行事の側では、正月二十日のハツカ正月をママコナシと呼び、この日に空腹だと一年中ひもじい思いをするとして雑煮を炊いて腹いっぱい食べ、仕事を休んだ。端午の節句の朝には薬が降るといって露の残る草を刈り牛に与え、八月十五日には子供らが米や小豆や野菜を持ち寄ってお盆飯を食べ、悪病を避けた。旧盆十六日に網を引くことは今も嫌われている。
- 広まり方
- 1960年刊『あゆみ―ふるさとの民俗―』の「伊方の民俗 加周の漁法習俗」(森正史監修)に七例とも記録がある。
- 地域
- 愛媛県伊方町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ