めおとけやきのいぼとりしゅうぞく
夫婦欅のいぼ取り習俗
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 諏訪神社の夫婦欅にこよりを結ぶといぼが治るとされ、ほかにも妊娠や産後、禁忌にまつわる俗信が多数記録されている。
- 細部
- 日野春村の長坂上條村社にあたる諏訪神社には、夫婦欅と呼ばれる二本のケヤキがある。社殿の右手にあるのが夫木、左手にあるのが婦木で、夫木の表皮には疣のような突起が多数ついているという。この突起にこよりを結びつけると、体にできた疣が治ると信じられていた。同じ地域の民俗調査記録には、このほかにも妊娠中や産後の心得、烏や動物にまつわる俗信、夢占い、してはいけない禁忌、吉凶や縁起にかかわる言い伝えなど、幅広い話題にまたがる俗信がまとめて記録されている。個々の中身までは詳しく書き残されていないものも多いが、暮らしのあらゆる場面に何らかの言い伝えが結びついていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』に今井福次郎が記した「甲斐の樹木信仰」と、1978年刊行の『白州の民俗』(東洋大学民俗研究会)、1969年の『民俗採訪』(國學院大學民俗学研究会)、1996年刊行の『柳沢の民俗』(東京女子大学史学科民俗調査団)など、複数の調査報告にまたがって北杜市域の俗信が記録されている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ