ひのえまたのくらしのぞくしん
檜枝岐の暮らしの俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 熊狩りの験担ぎから日々の言葉遣いの禁忌、天候占い、厄病よけの呪文まで、檜枝岐村に伝わる多様な俗信。
- 細部
檜枝岐村には、暮らしのあらゆる場面に結びついた俗信が数多く残っている。熊狩りに出る前には女性から櫛を借りたり贈られたりすると験がよいとされ、朝食前の鼻歌や小屋でのさるの話は忌まれ、旧2月8日の釈迦山入りの日は狩りを休むが、7日はさいびといって狩りに適した日だとされた。節分でまき散らした豆を後から拾い集めては細かく挽いて粉にし、これをいりこがしにこしらえて口にすると、風邪知らずで過ごせるうえ、ぶよに刺されにくくもなるのだという。
夜づめを切ると早死にする、つめを火にくべると業病にかかる、たびを履いたまま寝ると親の死に目に会えないなど、日々の所作を戒める言い伝えも数多い。狩人や杣人は、家を出る際に物がひっくり返ったり箸が折れたりすると凶事の兆しとして出直し、寒の内によく凍る年は豊作の兆しだとも言われた。2度目の火でともした提灯を持てば化け物に遭わず、厄病よけには「釣舟清次宿」と戸口に書いておくと効くとされ、これは疫病神を家に入れなかった清次にちなむ由来話が伝えられている。
- 広まり方
- 1964年の『福島県史』第23巻民俗1所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「会津檜枝岐村民俗誌」の狩猟・年中行事・俗信・予兆・呪術の各項、および1938年の『民間伝承』所収、金子総平「櫛に関する俗信」に記されている。
- 地域
- 福島県檜枝岐村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ