しとりょうにまつわるぞくしん
死と漁にまつわる俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 死者の魂が戻るまでの支度や葬送にまつわる作法が、漁の豊凶にも関わるとされた言い伝えの数々。
- 細部
- 長門相島では、人が亡くなるとその魂はいったん信濃の善光寺まで参って戻ってくると信じられており、魂が戻り着く前に枕飯を炊いて供える決まりで、家ではあわてて飯の支度をしたという。葬送に関わる俗信は他にもあり、野辺送りでカタグ人(担ぎ手)に配られる白い手拭いを身にまとって漁へ出向くと縁起がよいとされた。また、家に死者が出るとかえって漁獲が増えるとも言い伝えられ、同じように家に身重の女性がいるとトビやヒラメがよく獲れるとも語られていた。死や出産という家の一大事が、海の恵みの多寡と結びつけて語られている点が共通している。
- 広まり方
- 1933年の『旅と伝説』所収、櫻田勝徳「とむらひ(南日本)」、および1942年の『民間伝承』所収、高谷重夫「吉と凶の問題」に記録がある。
- 地域
- 山口県萩市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ