ぞくしん
俗信
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 波子町では人が亡くなると寝具を逆さに掛け屏風も逆さに立て、その上へ刃物を置いて魔よけとする葬送の習わしがあった。
- 細部
- 波子町に伝わるこの習わしでは、家族が息を引き取ると、まず使っていた夜具をふだんとは逆向きにして掛け直す。あわせて部屋の屏風も上下や表裏を逆にして立てる。さらに、短刀や剃刀といった刃物を一振り、整えた夜具の上に置いておく。これらの作法はいずれも、死をきっかけにして邪悪なものが入り込むのを防ぐためのものと説明されており、日用の道具の向きを普段と反対にすることや、刃物の切れる力を借りることによって、魔が寄りつく隙を塞ごうとする発想がうかがえる。
- 広まり方
- 1933年の『旅と伝説』に掲載された、千代延尚壽「島根県波子町附近」という報告のうちの一項目である。
- 地域
- 島根県江津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ