あきたかたのにんぷかじけんぶつ
安芸高田の妊婦火事見物
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 妊婦の火事場見物や命名の時期、とんどの火で焼いた餅など、暮らしにまつわる複数の禁忌や言い伝えが伝わる。
- 細部
人の一生にまつわる戒めとして、身重の女性が火事の現場を目にしてはならないという言い伝えがある。もし見てしまうと、そのとき体のどこかに手を当てていた箇所と同じ場所に、生まれてくる子の患部や赤黒いあざが現れるとされたためである。また子に名前をつけるのは生後三日目より遅くなってはいけないともいい、それを過ぎると子が愚かに育つと言われた。猫を家に入れてはならないという戒めもあり、猫が通ると死者が起き上がってしまうためだと説明される。
一方、年中行事にまつわる言い伝えとしては、一月十四日か十五日の夜に行うとんどの火で焼いた餅を食べるとその年は病気をしないといい、餅は焦げているほど効き目が強いとされた。二十日正月の日に山へ入ることは慎むものとされ、もし山中で白いウサギに出くわすと病気を患うとも言い伝えられている。
- 広まり方
- 1980年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会による広島県高田郡美土里町の報告に記録がある。
- 地域
- 広島県安芸高田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ