ざるずーら
ザルズーラ
Zerzura
国外
場所・異界
- どんな話か
- サハラ砂漠の奥に眠るとされる、財宝と眠れる王と王妃を黒い巨人が守っているという「白い鳩のような都市」の伝説。
- 細部
- ザルズーラは、ナイル川の西方、サハラ砂漠の奥深くにあるとされる伝説のオアシス都市で、13世紀の文献『ファイユーム村落誌』にはすでに廃れた場所として言及がある。中世アラビア語の宝探し文献『宝の書(キターブ・アル=カヌーズ)』では、白く鳩のような外観の町で、財宝とともに眠る王と王妃がおり、都市の入り口は黒い巨人たちに守られていて誰も出入りできないと語られる。20世紀にはハンガリー人探検家ラースロー・アルマーシーらが実在を信じてギルフ・ケビール高原一帯を探索し、1932~1933年に「ザルズーラ」と呼べる涸れ谷(ワディ)を複数発見したと結論づけたが、都市そのものの実在を示す決定的な証拠は今も見つかっていない。
- 広まり方
- 中世アラブの地理書・宝探し文献から近代の欧米人探検家による探索記まで、口承と文献の両方を通じて長く語り継がれてきた。1930年にワディ・ハルファで結成された探検家グループ「ザルズーラ・クラブ」の面々が第二次大戦時に英軍将校として北アフリカ戦線で活動したことが、マイケル・オンダーチェの小説を原作とする映画『イングリッシュ・ペイシェント』のモデルの一つとして結び付けられ、欧米でも広く知られるようになった。
- 地域
- サハラ砂漠(エジプト・リビア国境地帯)
- 年代
- 13世紀の記録が最古
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ