ぱらたいん・らいと
パラタイン・ライト
Palatine Light
国外
場所・異界
- どんな話か
- ロードアイランド州ブロック島の沖合に、炎上する幽霊船の光が季節になると現れるという伝説。18世紀に実際に起きた移民船の難破事件が元になっている。
- 細部
1738年8月、ドイツのパラタイン地方からの移民約240人を乗せた船「プリンセス・オーガスタ号」がロッテルダムを出航した。航海中に汚染された水が原因の疫病が広がって船長を含む乗員乗客の半数以上が死亡し、損傷した船は嵐で流されて同年12月27日、猛吹雪の中ブロック島北端のサンディ・ポイントで座礁した。以後、島民は座礁した船の乗客を救助したと主張する一方、本土側では島民が偽の灯りで船をおびき寄せて座礁させ、乗客から金品を奪って船に火を放ったのだとする不穏な説も語り継がれてきた。
両方の伝承に共通して、船を離れることを拒んだ女性乗客の叫び声が炎とともに再現されるとされる。詩人ジョン・グリーンリーフ・ホイッティアが1867年に発表した詩「The Palatine」によって、この船が「パラタイン号」の名で広く知られるようになった。
- 広まり方
- 19世紀の詩や新聞記事を通じて地域外にも知られるようになり、以後もクリスマスの時期になると光る幽霊船が現れるという話として語り継がれている。
- 地域
- アメリカ合衆国ロードアイランド州ブロック島沖
- 年代
- 1738年(難破)以降
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ