ぜんわんがし
膳椀貸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 曲渕で膳椀を借りたまま返さなかった清泰寺の白雲和尚の前に女が現れ、斬ると大蛇の腕だったという話。
- 細部
釜無川には椀貸しの伝説が残っている。長坂町の旧清春村にある曲渕では、人が大勢集まる用事があって頼めば、膳椀を貸してもらえたのだという。ところが清泰寺の二十五代住職であった白雲和尚は、いったい誰が貸してくれているのかを突き止めたいと考え、わざと借りたままにしておいた。すると数日が経ったころ、背の高い女がやってきて返却を求めてきた。差し出されたその白い手を和尚が刀で切り落とすと、女の姿はかき消え、あとにはうろこの生えた大蛇の腕だけが残されていたという。
この一件以来、曲渕から膳椀を借りることはできなくなってしまったが、切り落とされた蛇の骨は今も清泰寺に大切に秘蔵されており、日照りが続いたときにこの骨に水を注ぐと、必ず雨が降ると伝えられている。
- 広まり方
- 1961年の『甲斐路』に竹川義徳が記した「甲州の伝説釜無川」に収められている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ