ざしきおぼこ
座敷おぼこ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 旧小泉村の学校や旧家に現れる子どもの姿の妖怪で、掃除や悪戯めいた足音で気配を伝えるという。
- 細部
旧小泉村の公民館はもとは小学校の校舎で、井戸を埋めた跡地に建ったともいい、井戸の霊が姿を変えたものだと語られている。おかっぱ頭や丸坊主、三番叟めいた着物姿など目撃する人によって姿は一定しないが、共通してきれい好きで、箒を持って歩き回ったり、出しっぱなしの箒を戻したり、廊下を掃く音を立てたりする。宿直の先生を驚かすような足音や物音を立てることもあれば、蚊帳のまわりに立っていたり、夜中に子どもたちのジャンケンに混じってグーしか出さなかったりと、悪戯というよりは気配だけを残していくことが多い。
頭を箒で叩くとカーンと乾いた音が鳴るとも、便所に座っている姿を見たとも伝わる。ある家では食事の場に女の子が現れて「あんたも食え」と食べ物を差し出そうとしたところで姿が消え、気味悪がった家人が引っ越したという話もある。歌津集落にはケセランパサランという名で呼ばれ白粉を好んで食べる一体もいたといい、開けずの座敷のある家に多く出るとされた。伯父からは無理心中をした者の霊だと聞かされた話者もいたが、オガミサマに尋ねると「供養してほしくて出ているだけで障りはない」と告げられている。
- 広まり方
- 1982年刊『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』所収、東洋大学民俗研究会の口承文芸調査に、井戸の跡地や旧校舎の目撃談として計十三件が記録されている。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ