ゆうれいのかたそで
幽霊の片袖
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 堺では着物の袖を片方だけ付けたまま一晩を越すことを幽霊の片袖と呼んで忌み、つけ終わらぬ時は翌朝一番に仕上げる習わしがあるという。
- 細部
- 堺市に伝わる裁縫にまつわる禁忌である。着物の袖を身頃に縫いつける作業を始めたものの、片方の袖だけを付けた中途半端な状態のまま夜を越してしまうことを、この土地では幽霊の片袖と呼んで強く忌み嫌ったという。そのため、もし縫い終える見込みがないと分かったときには、無理に続けず早めに手を止め、翌朝いちばんに残った袖を仕上げるようにしていたと伝えられている。縫い物の仕上がりが不完全なまま夜をまたぐことを不吉とする考え方が、この言い習わしの背景にある。
- 広まり方
- 1942年の『民間伝承』所収、多井敏夫「袖の民俗」に記録がある。
- 地域
- 大阪府堺市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ