うえだのうらみをのこすゆうれい
上田の恨みを残す幽霊
国内
未確認生物
- どんな話か
- 恨みを晴らすために出るとされ、足がなく手を垂らした姿で墓場や柳の下に現れると語られた。
- 細部
県史の俗信調査では、幽霊が何のために、どのような姿で、どこに出るかが繰り返し尋ねられている。出る理由として最も多く挙がったのは晴らしきれない恨みや怨念で、思いを残したまま死んで浮かばれない場合だとする回答もあった。姿については、両手首を力なく垂らす、足がない、腰から下がはっきりしない、髪を振り乱している、白装束で額に三角の紙を当てているといった特徴が語られる。
現れる場所は墓場が突出して多く、次いで柳の木の下、人通りの絶えた寂しい場所、古い空き家、神社の森や寺が挙がった。ほかに寝室へ出る、恨む相手のもとや事故の現場に現れるという回答もあり、場所に憑くものと人に憑くものの二つの捉え方が併存していたことが分かる。
- 広まり方
- 1987年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』第10編民俗知識、小林寛二・巻山圭一による俗信の幽霊の項に収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ