にいがたのしをつげるゆうれい
新潟の死を告げる幽霊
国内
未確認生物
- どんな話か
- 元刑場の寺での読経中の目撃や、死の知らせに先立つ幽霊の出現、犬の予兆など幽霊にまつわる複数の話を伝える。
- 細部
この寺はもともと刑場だった場所に、処刑された罪人を弔うために建てられたものだという。ある朝、まだ暗いうちから僧が読経をしていると、青白い顔をした男がどこからともなく現れ、後ろに座って静かに読経を聴いていたと伝えられる。また別の話では、夜に休んでいた住職のもとへ、寺に日頃から出入りしていたお婆さんが十二単をまとった姿で現れ、電灯をつけた途端に消えてしまった。ただならぬ気配を感じた住職はこれはお婆さんの死を告げに来たのだと悟り読経を続け、行を終えた午前一時ごろ、実際に死を知らせる告げ人が寺を訪れたという。
ほかにも、寺の前の家の犬が夜中に何度も吠えるので確かめに出てもその都度誰もおらず、まもなく檀家の人が亡くなったという知らせが届いたため、犬が死の気配を先に感じ取っていたのではないかと語られる話や、夜に雪や氷の上を歩いて死者の知らせを触れ歩く告げ人自身が、道すがら誰かに後をついてこられているような気配を覚えたという話も残っている。
- 広まり方
- 『高志路』1941年掲載の小林イツ「怪談二則」のほか、『常民』1983年掲載、中央大学民俗研究会「新潟県豊栄市(内沼・新鼻・新鼻甲地区)調査報告書」に記録がある。
- 地域
- 新潟県新潟市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ