ゆうがお
夕顔
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 水や実を惜しんだ家の夕顔が赤い花をつけるようになったという、向方に伝わる作物の禁忌譚。
- 細部
- 向方には夕顔にまつわる話が二筋伝わる。ひとつは、坂部からの帰りに立ち寄った大河内の目の神が水を一杯所望したところ断られ、以来この地で夕顔を育てると赤い花が咲くようになったというもの。もうひとつは合戦にからむ話で、和知野の城が下条方の急襲で焼け落ちた際、逃れた奥方が幼子を連れて通りかかり、子が夕顔を欲しがったところ家の者に打たれた。母のお万が来年は赤くなると言い残すと、翌夏からそのとおりになったので、その家では夕顔を作らなくなったという。どちらも施しを拒んだ報いが植物の色として現れる形をとる。
- 広まり方
- 1989年刊行の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承の章、植物の伝説のうち夕顔の伝説の項に二話が並ぶ。
- 地域
- 長野県天龍村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ