てんぐやまのきんのふね
天狗山の金の船
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- アイヌのコタンが所有していたという「金の船」の宝物が山頂に埋められ、これを掘り出そうとした者は生きて戻れない、あるいは戻っても狂い死にすると伝わる、えりも町の山にまつわる呪いの伝説。
- 細部
- ニカンベツ川上流にあったアイヌのコタンには「金の船」という宝物があり、あるときコタンの娘が結婚した際、婚礼の風習に従って宝物を披露したことから他の部落や和人にまで噂が広まり、盗もうとする者が後を絶たなくなった。そこでコタンの人々は相談の末、付近で一番高い山の頂上にこの宝を埋めることにしたが、これを聞きつけた者たちが山を掘り崩したため、山頂は天狗が睨みつけるような姿になってしまったという。その後アイヌの人々は宝を掘り出せないままコタンを追われ、以来、この宝を掘り出そうと山に入った者は生きて戻ることが稀で、戻れても狂い死にするという噂とともに、この山は「天狗山」と呼ばれるようになったと伝わる。
- 広まり方
- えりも町の郷土伝説として地域の資料館・観光案内で紹介され、地名の由来譚として語り継がれている。
- 地域
- 北海道幌泉郡えりも町(ニカンベツ・天狗山)
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ