うしときえたおとこ
牛と消えた男
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 牛を田に入れてはならない日の禁を破った男が、牛ごと姿を消したと伝えられる。
- 細部
- 旧暦の五月五日と二十八日は、牛を田へ入れることが忌まれてきた。ところが深田太郎右衛門はこの決まりを破り、当日に牛を引き入れて田を鋤いた。すると太郎右衛門は牛もろとも消え失せてしまったという。それ以来、この集落の影地組の人々は太郎右衛門の供養を続けるようになった。農耕と暦の禁忌が、失踪という取り返しのつかない形の罰と結び付けられ、供養という具体的な行いによって現在まで語り継がれている事例である。
- 広まり方
- 1983年刊の『愛媛県史』第三章第二節の三、森正史による牛馬市と牛の民俗の記述に記録がある。
- 地域
- 愛媛県大洲市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ