やまがたしのようかいにうばわれたとみ
山形市の妖怪に奪われた富
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 妖怪が食べ物を盗んだり、風邪の原因になったり、富を与えては取り上げたりすると語られた山形市の話。
- 細部
- 山形市にはさまざまな妖怪にまつわる話が伝えられている。黒沢の温泉場には年に二回ほど妖怪と思われるものが現れ、年の暮れの慌ただしさに紛れて食べ物を持ち去っていくという。市内では昭和40年頃まで、風邪をひく原因は妖怪のせいだと信じられていたともいう。また、大金持ちにしてもらう約束で妖怪を家に住まわせた男が実際に大成功を収めたものの、約束を破って追い出そうとしたところ、怒った妖怪に幸運を取り上げられ、家まで妖怪のものになってしまったという話も伝わる。逆に、ケチな家主がアパートに妖怪が出ると聞いて家賃を取ろうとしたところ、あきれた妖怪が自ら出て行ったという、追い出しの知恵を語る話も残っている。
- 広まり方
- 1989年の『西郊民俗』の「怪異雑考(四)―新・妖異変Ⅰ―」、1990年の「怪異雑考(六)」、1997年の「妖怪住宅の実体」など、高橋敏弘が西郊民俗に発表した一連の報告に記録されている。
- 地域
- 山形県山形市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ