ようかい
妖怪
国内
未確認生物
- どんな話か
- 禿童に化けて夜道を脅かした岩や、住人が驕ると怪異が起きた化物屋敷、大鯉が化けたという鯉塚など、妖怪にまつわる四つの話を伝える。
- 細部
- 京都市内に残る妖怪がらみの話をまとめて紹介する。ある庭にあった岩の近くでは、妖怪が禿げ頭の童の姿となって夜通る人々を脅かすという噂が立ち、恐れられた岩は結局別の場所へ移されたが、その岩に願をかけると乳の出がよくなるとも言われた。京の都には、借り手がつくたびに必ず五日から十日のうちに妖怪が現れるという評判の空き家があり、ある気丈な書生が試しに住んでみたところ、二、三か月は何事も起こらなかった。ところが書生が己の胆力を過信しておごり高ぶった途端、たちまち怪異が起こり出したという。同じ筋書きの話がもう一件伝わっており、そちらでは慢心した書生が手水鉢に向かった拍子に、水の中から太い腕がぬっと突き出て掴みかかってきたとされる。伏見に伝わる恋塚は、もとは鯉塚と呼ばれ、かつて大きな池に棲んでいた巨大な鯉が妖怪となったため、土地の者がこれを退治してこの地に埋めたことに由来するという。
- 広まり方
- 郷土趣味1922年掲載の水島兎人「京都のお岩様」、日本随筆大成第二期1974年収録の南川維遷「閑散余録」および石上宣続「卯花園漫録」、同1975年収録の小宮山昌秀「楓軒偶記」など複数の文献に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ