ようぶつ
妖物
国内
未確認生物
- どんな話か
- 三十三間堂に33の姿に化ける妖物が出ると聞いた武士が肝試しに行き、酒の肴の焼き味噌に化けさせて食べてしまい退治したという話。
- 細部
- 三十三間堂には三十三通りもの姿に変化する妖物が出るという評判を耳にした一人の武士が、面白半分にその正体を確かめに出向いたという。すると噂どおり、鬼になったり青入道になったりと目まぐるしく姿を変える妖物が現れた。ところがこの武士は少しも怖じ気づかず、逆に持参していた酒の肴として何かに化けてみせよと妖物に注文をつける。妖物が焼き味噌の姿に変じてみせると、武士はためらうことなくそれを口に放り込んでぺろりと食べてしまい、あれほど恐れられていた妖物はそのまま滅び去ってしまったのだという。恐れず茶化す胆力が化け物退治につながる、ユーモラスな筋立ての話である。
- 広まり方
- 続日本随筆大成1981年収録、山口春水「強斎先生雑話筆記」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ