やしゃがみのたたり
夜叉神のたたり
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 体が大きく足の長い悪神、夜叉神のたたりで山崩れと大水害が起き、峠に祠を祀って鎮めたという話。
- 細部
芦安にある夜叉神峠には、昔、夜叉神という性質の悪い神が住んでいたという。この神は体が大きく足も長く、村人たちを苦しめる存在だったと語られている。ある夏、幾日も大雨が降り続いたことで芦倉山が崩れ、みでい川をせき止めてしまい、峠の麓まで水をたたえた谷が湖のようになった。やがてこらえきれなくなった山がついに崩れ、濁流となって流れ下ったことで、甲府盆地一帯に大きな被害がもたらされたという。
村人たちは、これはあの夜叉神のたたりに違いないと恐れおののき、その霊を鎮めるため、御勅使川の谷を見渡せる峠の上に石の祠を建てて手厚く祀った。すると、それ以降夜叉神のたたりが起こることはなくなり、村には平和が戻って栄えるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1986年の『甲斐路』に清水小太郎が記した「夜叉神峠」に収められている。
- 地域
- 山梨県南アルプス市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ