いいだのやまおとことのくちどめ
飯田の山男との口止め
国内
未確認生物
- どんな話か
- 猟師と力比べをして敗れ、口外しない約束と引き換えに獲物を分けたという山の巨人の話。
- 細部
- 助作という猟師は山男に出くわしたのを機に猟をやめたという。別の者は、収穫のないまま小屋へ戻ろうとしたところ山鳴りとともに山男が現れ、取っ組み合いになった。鉛の玉が尽き、金の玉を込めようとすると、それを撃たれては死ぬから和解しようと相手が申し出た。負けたことを他言しない代わりに、山へ入るたび獲物を分ける、ただし必ず一人で来ることという約束が結ばれた。以後その猟師にばかり獲物があるので、仲間から場所を問い詰められ、言えぬ言えと押し問答になった末、口のきけない子が生まれたとも、そのまま何事もなく幸せに暮らしたとも語られる。
- 広まり方
- 1960年の『あしなか』所収、向山雅重「信州遠山郷鎌倉福次郎狩猟談」と、1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第12編の世間話、猟師と山男の項に記録がある。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ