ことうらのやまのかみのきうえきんき
琴浦の山の神の木植え禁忌
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 山の神が木を植え数える二月九日と十月九日には、山仕事をする者や木地屋・炭焼が山へ入るのを避けたという。
- 細部
- 林業に携わる人々の間では、山の神は毎年二月九日に木を植え、十月九日にその本数を数えて回ると信じられていた。この両日は神が山で作業をしている時期にあたるとして、村人たちは山仕事を休む習わしを守っていたという。木地屋や炭焼を生業とする者たちの間ではさらに強い戒めがあり、二月九日に山へ立ち入ると山の神が人を木に嫁がせて夫婦にしてしまうと言い伝えられ、この日ばかりは決して山に入らないようにしていたと伝わる。単なる休業日ではなく、山の神との遭遇そのものを避けるための禁忌として意識されていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1961年の『赤碕の民俗』(鳥取県東伯郡赤碕町、東京教育大学民俗学研究会編)所収、生業・労働慣行「林業」の項に記録がある。
- 地域
- 鳥取県琴浦町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ