さどのふりむきざまいぬくやまのかみ
佐渡の振り向きざま射抜く山の神
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 山の神の日に山へ入った三吉という人が名を呼ぶ声に振り向いた途端、矢で目を射られたといい、病はこの神の祟りとされる。
- 細部
- 山の神の日にまつわる祟りの話として、三吉という人物の体験が語り継がれている。三吉が早朝に山へ足を運んだところ、どこからともなく自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、思わず振り向いたその瞬間、飛んできた矢が目を射抜いたという。禁を破って山へ入った者を山の神が矢で罰するという話の一例といえる。この土地ではまた、はっきりとした原因のわからない病気にかかったときも、山の神の祟りによるものだと説明することがあった。けがであれ病であれ、山という領域を治める神の意に反したことが不幸を招くという発想が、日常のさまざまな災いの理由づけとして根づいていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 『新潟県史 資料編23 民俗2』(1984年)所収、大竹信雄「山の神」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ