つるがのやまのかみこうとしときぬり
敦賀の山の神講とシトキ塗り
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山の神講では新築の家の子どもが裸で大日堂へ走りシトキを体に塗り、山の神は出産の折に長い産着を供えられるともいう。
- 細部
敦賀に伝わる山の神講という行事では、その年に家を新築した家に地元の子どもたちが集まり、裸のままそろって大日堂まで駆けていく。着くと、まとめ役の子が腰に結んでいたしめ縄を、大きな松の根もとに供え、続く子どもたちもそれぞれ持参したツトを一つずつ置いていく。ひととおり終えると今度は堂の中に入り、あらかじめ用意しておいたシトキ(水にひたしておいた米をつぶして、酒とともに練ったもの)を各自の体になすりつけてから宿へと帰っていく。
こうして体にシトキをなすりつけるのは、その子がお地蔵さまに見立てられるためだとされ、そうすれば「夜の魔物」である山の神からいたずらをされずに済むのだという。また別の言い伝えでは、山の神が山中で子を産む折には、一丈を超える長さの産着を用意して供えるものだとされている。
- 広まり方
- 『福井県史 資料編15 民俗』1984年掲載、藤本良致「山の神」の記録と、『日本常民文化紀要』1991年掲載、大島正隆「柳田国男先生-日本民俗学講義-(下)」に、それぞれ由来する。
- 地域
- 福井県敦賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ