とおののうまでむかえるやまのかみ
遠野の馬で迎える山の神
国内
未確認生物
- どんな話か
- 妊婦の出産に山の神を馬で迎える風習と、山中で山の神そのものに出会った目撃談、神懸かりの霊験を伝える。
- 細部
- 遠野地方では、妊婦が産室に入ると夫や家族の男が馬を引いて山の神を迎えに出る風習があった。馬の進むままに任せ、途中で身震いしたりいなないたりすれば神が馬の背に乗られた印とされ、そのまま家へ連れ帰って出産に立ち会わせたという。一方、土淵町では丁字路で山から下りてくる足音に出くわし、赤く背の高い、恐ろしい目をした裸の山の神を目にしたという話も伝わり、その場には後に石塔が建てられた。また山の神が人に乗り移ると、床下に眠る古い鏡や刀を言い当てたり、酒盛りの帰りに神懸かりした男が翌日訪ねてくる客を的中させ、氏神を拝むよう告げて評判になったりしたという霊験譚も残る。
- 広まり方
- 1933年・1935年刊『旅と伝説』の田中喜多美・早川孝太郎の記事や、1994年刊『東北民俗』所収、川島秀一「山神の憑依について」などに記録が残る。
- 地域
- 岩手県遠野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ